淫行調査

 

証言その1 フレッド&ジョージ・ウィーズリー

 

F:「ロンとヤったか?‥‥いきなり、何聞くんだよ」

J:「‥‥そう怖い顔しないでくれよ、‥確かに、僕たちはロンを犯したよ‥でも、悪いのは僕らじゃない」

F:「あぁそうさ、僕たちはロンを強姦してないぜ?強いて言うなら‥‥‥慰めてやっただけさ」

J:「そう、誘ってきたのはむしろ、ロンの方からだったよ‥アレは確か‥‥」

 

パーシーが卒業して直ぐの、秋の終わり頃。

ロンの奴、ハリーと絶交して、寂しいくせに意地張って、いつも僕らの後に付いてきた。

当然、うざったかったけど、可愛い弟に懐かれて嫌な気はしなかった。

わかるだろう?ロンは可愛い。そこらの女なんかより、ずっとね。

そうして暫く経った時、とうとう僕たちは我慢できなくなって、ロンを深夜の空き教室に連れ込んだ。

‥僕らは、ロンの秘密を知っていたし‥‥‥え?どんな秘密かって?

いつだったかな?多分‥‥去年の‥春か、冬の終わりくらいの頃にさ、僕たち見ちゃったんだよね、ロンがパーシーに犯されて喜んでる所。

だから、その事を意地悪く指摘してやった。

「パースに触れてもらえなくて、ロンの下のお口が寂しがってないかい?」

そう言ったら、それまで抵抗してたロンは急に大人しくなって、自分から足を開いて、僕らを咥え込んだ。

正直驚いたよ。いつもトロくて、お子ちゃまロニーが、あんなにSEXが上手だなんて‥。

パーシーの奴、結構ムッツリだからな‥‥相当仕込んでたんだと思うよ。

一番良かった時?そりゃあ‥‥やっぱり、アレしかないだろうなぁ‥‥

 

「やっ、何?‥‥何、してるの‥フレッド?」

双子の兄に四本の腕で好き勝手に愛撫され、浅い呼吸で喘ぎを零していたロンが、不意にお尻に触れた冷たい感触に、怪訝そうな声を上げた。

「‥僕は、フレッドじゃないよ。いい加減覚えろよ、‥‥」

不敵な笑みをこぼして、ジョージはロンのお尻‥既にヒクついて、よだれを零すいやらしいその場所に、冷たい棒を差し込んだ。

「いやぁんっ‥やめっ‥抜いてぇっ‥」

未体験のその感触に、ロンの腰が揺れる。

「嫌って言う割には、ロニーのはしたない身体がお兄ちゃんには、喜んでる様に見えるけど?」

助けを求めるように、自分に縋ってきたロンにそう言って、フレッドも笑う。

ロンが咥えさせられているのは、細めのディルドーで、先にはふさふさの尻尾が付いている。

「あぁ、淫乱なロニーにぴったりだ」

ジョージがそう言って、ロンに「猫みたいに鳴いて見せろよ」と命令した。

「‥‥ヤダっ!変態!!抜いてよぉっ!!」

泣き喚くロンに、2人は耳を傾けなかった。

「変態は、ロンだろう?こんなことされて、ソコをそんなにおっ勃てて‥‥いやらしい事この上ない」

「まったく、嘆かわしい‥息子のこんなはしたない姿をみたら、ウチの両親はさぞやお嘆きになることだろう」

わざとらしくそう言って、双子は笑みを深くした。

「‥‥もぅ‥許してぇ‥」

ロンの表情に、恐怖と羞恥が浮かぶ。

 

「チェスで負けた方が、言う事を聞く」

双子とロンは、そんな馬鹿げた賭けをした。

普段からチェスに自信のあったロンは、双子の策略にまんまと嵌り、惨敗という結果を招き、今に至る。

双子の要求は「縛り」と「SEX」しかし、本当の目的は「ペットごっこ」と「陵辱」だった。

尻尾を付けられ、手足を縛られ、泣き喚くロンの姿に、恍惚にも似た表情で双子は笑う。

「許して?何言ってんだよ‥‥お楽しみは、これからだろ?」

「ロンは僕らに負けたんだから、大人しく言う事を聞けよ、そしたら‥‥‥‥もっと好くしてやるからさ」

双子の声は、媚薬のようにロンの思考に染み込んで、溶けていく。

それから、2人の欲情が満たされるまで、ロンは必死で2人の要求と愛撫を享受した。

常軌を逸しているかもしれない、乱痴気騒ぎ。

けれどこの時、確かに双子だけでなく、ロンも喜んでいた。

その事実だけはゆるぎない・・・と、2人は重ね重ね主張した。

 

 

証言その2 ビル・ウィーズリー

 

「・・・・どうした?珍しく考え込んだりして・・・・・・え?一昨日の夜?・・・・・・・・・・・・・・・あぁ、バレたのか・・・ロンのヤツ、口軽いからな・・」

「・・・・なんだよ、俺を責めるのか?・・・確かに弟を犯しておいて、今更言い逃れはしないが・・・」

「悪いとは・・・そりゃあ、少し後悔もしているよ・・・だけど、許せなかったんだ・・俺がずっと我慢してたのに・・・双子とよろしくやってるロンを見てたら・・・・・・わかるだろ?」

 

俺が家に帰ってきた日・・・3日前か?・・・その日の夜にさ、夜中に声がしたんだ。

最初は屋根裏の幽霊の仕業かとも思ったんだけど、どうやら違った。

そんなの直ぐに気付くだろう?

その声は・・・・・ヤッてる声で、しかもロンの声だった。

当然、俺は覗いたよ。

おい、そんな非難めいた目で俺を見るな!・・・・・考えてみろよ、小さな頃から大切にしてきた可愛い俺のロニーが、兄弟の誰かに犯されてるんだぜ?許せる範囲の話じゃない。

それで、俺は見た。

双子に代わる代わる犯され、上も下も兄弟のモノを咥え込んでよがっているロンの姿を。

どうして双子は良くて、俺は駄目なんだ?って、正直浅はかな思いが過ぎった。

確かに・・・・少し常軌を逸していた事を、認めるよ。

とにかく俺は、ロンが欲しくて・・・・ずっと理性で押さえ込んでいた欲情を、抑えられなくなった。

だから、犯した。

 

翌日、そ知らぬ顔でビルはロンに聞いた。

「腰は平気か?」

と。そして更に、

「あぁ・・・顎もか?」

と付け加える。

ロンは驚いて、持っていたチェスの駒を床に取り落とし、顔を泣きそうに歪めた。

「・・・・・・・なんで・・・ビル・・・・・・・どうして・・・」

可哀想なくらいうろたえる末弟を、ビルは意味深な視線で見据える。

「・・・・大丈夫、誰にも言わない・・・・・・・まぁ、パパと酒を飲んでいる時に、ぽろりと口を滑らせるかもしれないけれどな・・」

意地の悪いビルの言葉に、ロンは涙目で縋るようにビルを見た。

「この話は、また夜にでも・・・・・・寝る前に俺の部屋に来いよ・・・じっくり話そう?」

優しい兄の顔に、淫猥な獣の視線を色濃く称え、ビルはロンにそう言い残して部屋を出た。

そしてロンは、簡単にその手に堕ちた。

時計が10:30を少し回った時、ビルの居る部屋にノックの音が響いた。

ビルは口元にいやらしい笑みを浮かべて、杖を振り扉を開けた。

そこには、不安そうな顔でロンが立って居た。

視線で部屋の中に入るように促して、ビルは部屋の扉を閉めた。勿論、しっかり施錠して、防音の呪文もかけた。

「・・・さてと・・・・・・ロン、どうしてここに呼ばれたか・・・・わかってるよな?」

意味深なビルの問いに、ロンは視線をビルからベッドへと移動した後、ビルを見て小さく頷く。

ビルはいやらしく笑って、ロンの腕を掴むと、少し強引にベッドの上に押し倒した。

 

「・・・・・・双子とは・・いつから?・・・・随分手馴れた感じだったな?」

ロンの細い身体を組み敷きながら、ビルが意地悪く問う。

「・・・・・・・・・去年の・・・冬・・・・・から」

ロンは恥ずかしそうに顔を背けて、小さく答える。

「・・・・・へぇ・・・・じゃあ随分慣れただろう?・・・・お前、男が好きなのか?」

ロンの耳に息を吹き込むようにそう言ったビルに、ロンは背筋を這い上がる快感の波を抑えられずに、甘い吐息を洩らした。

あまりに感度の良いその反応に、ビルの欲情は増幅していく。

骨ばった長い指で、ロンの夜着を肌蹴させて、昨夜の名残で赤い斑点の付いた白い肌を、少し乱暴に愛撫していく。

弟たちが触ったロンの肌。

そこに少しでも多く自分を残したくて、鎖骨や胸を執拗に舌で嬲った。

「あっ・・・・あぁ・・・やぁん・・・・ビル・・・・・そんな・・・・激しく・・・しないでぇ・・」

次々と襲う強すぎる快感に、ロンは早くも泣き出した。

ビルには、そんな事に構う余裕なんて無い。

生まれた時から知っている、大切で愛しい末弟。背ばかりが大きくて、中身はてんでお子ちゃまだと、ずっとそう思っていたロン。自分の知らない間に、ロンは変わった。男を受け入れ、快感に酔いしれる術を学び、甘い声で男の欲情を誘うようになった。

出来る事なら・・・・・その術を自分の手で教えたい。・・・いや、自分の欲情で犯したいと・・・ずっとそう思っていたビル。大人である彼は、そんな穢れた思考を理性で抑え続けて、生きてきた。もう何年も前から、ずっと。自分に「ロンは弟だ」と、「自分が汚してはいけない」と、長い間自分を戒めていたのに。・・・・・あの双子に先を越された・・あんなガキに。

許せない。

ビルの激しい愛撫は、留まる事を知らない。長い間押さえ続けた戒めが外れてしまった彼に、最早理性など微塵も無い。そこにあるのは、ただ欲情のみ。

ロンの悲鳴に近い喘ぎは、ビルの思考をどんどん堕としていった。

身体中を、散々嬲られたロンは、泣きながら何度も射精し、あられもない姿で踊る。

それをじっと見詰め続けたビルも、流石に限界が近い。

ロンの身体を余す所無く舐め尽して、ようやく本題へと事を進めた。

 

ズボンの前を寛げたビルの下着の中から、張り詰めた自身が姿を現す。

涙で霞んだ目でそれをぼんやりと見たロンは、息を飲んだ。

ビルがソレをロンの濡れてひくついた蕾に宛がうと、身体全体で拒絶するように身体を揺らす。

「・・・・やっ・・・ビル・・・・そんな・・・おっきいの・・・入んないよぉ・・・」

泣き顔でそんな事を言うロンに、ビルはくすくす笑った。

「・・・入らないかどうか・・・入れてみたらわかるだろ?」

そんな事を言いながら、宛がった熱の先端をずぷりと押し入れた。

「嫌ぁっ!・・・熱いぃっ!!!・・・・・おっきぃの・・・・いやぁ・・・あぅ・・・ビル・・・駄目・・・だめぇ!」

ロンは首を大きく左右に振って、激しく抵抗を見せた。

しかし、ビルの力強い腕に腰を拘束されていて、その抵抗は行為を中断させる事には至らない。

嫌がるロンを無理やり押さえつけて、ビルは自分の欲情をロンの身体に一気に埋め込む。

ロンの身体は今まで感じた事の無い大きさと熱に、思い切りビルを締め付けた。

「ああぁっ・・やっ・・・・ひぃん・・・んあっ・・・ヤダ、・・・・駄目・・・・お兄ちゃん・・・やぁだぁっ!!」

可愛らしい声で「お兄ちゃん」と、言ったロンにビルの背徳は濃くなった。

それからビルは一晩中、ロンを泣かせ続けた。

 

「・・・・・・これで、満足か?・・・・・・・・非難したきゃしろよ、俺は逃げない・・・悪い事をした自覚はあるんだ、ロンが俺を嫌うなら、俺はもうこの家に帰らない」

そう言って、ビルは口を噤んだ。

 

 

証言その3 パーシー・ウィーズリー

 

「忙しいんだ、話なら手短に・・・・・・・・ロンの事?」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・昔の事だよ、僕はもうロンに何もしていないし、ロンも昔の事だって割り切って僕と接してくれてる」

「・・・・しつこいな!・・・言っただろ?僕は忙しいんだ・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「あぁもう、わかったよ・・・・話せば良いんだろう?」

 

あれは・・・2年前の・・・そう、シリウス・ブラックの騒ぎがあった頃だ。

夜中に「眠れない」と、ロンが僕の部屋にやってきた。

可愛い弟の頼みだし・・・・まぁ、僕も監督生として多少甘かったよ。

その日は、幼い頃のように一緒の布団で僕たちは寝た。

・・・・・・・・それがいけなかった。

それから毎晩のようにロンは僕のベッドにやってきて、いつしかそれが習慣になってしまった。

初めのうちは、お互いにただ眠るだけで、何も無かった。

当然だろう?僕たちは兄弟で、男同士だ。何かがあるはずが無かったんだ・・・・・でも。

ある日夜中に目を覚ました僕は、隣にロンが居ない事に気付いた。

びっくりして、眠気なんて一気に消えたよ。

何しろ、城の中には殺人鬼がウロついている時期だったからね。

驚いて探しに行くと、ロンは薄暗い談話室に居た。

 

「どうした?こんな所で・・・・探したじゃないか」

少しきつい言葉でパーシーが声をかけると、ロンの身体がびくりと大きく揺れた。

ゆっくりと振り向いたロンの顔は、涙でくしゃくしゃになっていた。

「・・・・・おい、何で泣いているんだよ?」

驚いたパーシーは、一転して優しい兄の口調になった。

「・・・・パーシー・・・僕・・・・僕、どうしよう・・・・・・」

ロンは意味不明な言葉を吐きながら、パーシーの身体へと縋り付いた。

「落ち着け・・・ロン?・・・何があったんだ?」

自分よりも少し小さいロンの身体を抱きとめて、パーシーは優しくロンに聞く。

「・・・・・・・・・・・パーシー・・・あのね・・・僕・・・男の人が・・・・好きみたい・・なんだ・・・・・・・・・・・どうしよう・・・変態だよね・・・僕・・・」

突然のロンの告白に、当然パーシーは驚いた。

男が好き・・・・・世間には非常識と認識されている、そんな感情を・・・自分の弟が持っている・・・・そんな事実に、素直に驚いた。

けれど、その感情を不謹慎だとか、変態だとか、決してそんな風には思わなかった。

何故なら、パーシーは毎晩隣で無防備に眠るロンを見て、欲情してしまっていたから。

ロンの言葉はそのまま、自分のその浅はかな汚らわしい感情を、指摘されている。

「・・・・・・・・・そうか・・・・」

パーシーはそれだけを呟いて、泣いているロンを更にぎゅっと抱き締めた。

懐かしい兄の抱擁に、ロンは素直に身体を預けた。

 

「・・・・・・部屋に戻ろう・・・少しでも寝ないと、今日の授業に差し支える・・」

ロンの泣き声が落ち着いてから、パーシーはそう言った。

ロンはそれに頷いて、2人は当然のようにパーシーのベッドへと戻って行く。

並んで布団に横になり、目を閉じる。

・・・・・・・・・・・・・・当然、眠りなんて訪れない。

先刻聞いたロンの告白が頭から離れない。

パーシーは寝返りをうって、ロンに背を向け、考え込んでいた。

ロンの言葉を聞いた時、何故か心が躍った。

兄弟であるロンに、欲情している自分の浅はかな望みが、叶ってしまうのではないかと、そんな馬鹿げた考えが、一瞬頭を過ぎった。

「・・・・・・・・馬鹿じゃないのか」

気付いたら、自分に向かって、そんな悪態を吐いていた。

「・・・・ねぇ・・・パーシー起きてる?」

その時、背中からロンがおずおずと声をかけてきた。

「・・・・・・・起きてる」

パーシーは感情を押し殺して、簡潔に答えを返した。

馬鹿な感情を上手く理性で押さえきれていない今、ロンと同じベッドの中に居る現状は・・・・・かなり危険だ。

「あの・・・・・さっき・・・パーシー・・・・・・・・・・・勃ってたよね・・・?」

少し言いにくそうに、ロンが言った一言に、パーシーの顔は暗闇の中で真っ赤に染まった。

そう・・・・確かに、ロンの告白を聞いて、抱き締めたあの時からパーシーの下半身は疼いていた。それは今でも変わらない。

ロンと一緒に眠るようになってから、自慰も出来ずに居たパーシー。可愛らしい顔で、声で、泣きながら縋るロンに欲情してしまっても、この場合不可抗力だ。

何も答えないパーシーを、ロンは起き上がって覗き込んだ。

「・・・・・ねぇ・・・パーシー・・・僕を抱きたいと・・・・思ったことある?」

更にとんでもない事を言ったロンに、流石にパーシーも起き上がってロンを見た。

「・・・・何言ってるんだ?・・・そんな事・・」

あるわけがない・・・と、続けようとしたパーシーの目に映ったのは、真っ直ぐ縋るロンの顔。

「・・・・・・僕は・・・あるよ・・・パーシーに、抱かれたいと思った事・・・・」

恥ずかしそうに・・・でも、何の穢れも知らない純粋で無垢な瞳で、ロンは言い切った。

「ずっと・・・・思ってたんだ・・・初めては、パーシーが良いって・・・・・・・やっぱり、嫌?・・・僕なんかじゃ、欲情しない?」

情状的に瞳を伏せて、長い睫毛をパーシーの視線に晒し、ロンはそう言って自ら服を脱ぎ始める。

「・・・・・・・・・・・・・・・待て」

その光景に、喉を鳴らして見入りそうになったパーシーだったが、寸での所で理性を覚醒させて、ロンの手に自分の手を重ねて、脱衣を止めさせた。

パーシーのそんな態度に、ロンは「やっぱり」と顔を伏せて、泣きそうな顔をする。

「・・・・・・声が漏れたら・・・厄介だ」

ロンの身体を抱き寄せて、パーシーはそう言って、杖を取り出した。

 

防音の呪文をかけたベッドの上で、ロンはパーシーに抱かれた。

初めての行為に、強張るロンの身体を、パーシーは優しく、丹念に解していく。

張り詰めた熱を身体に収めきったロンは、上気した顔で涙で濡れた瞳を細めて、「嬉しい」と零す。

「どうして?」と問うパーシーに、ロンは微笑んで何も言わなかった。

それから激しく腰を揺すり出したパーシーの背に、一生懸命縋ってロンは何度も快楽に果てた。

「お兄ちゃん」と、泣きながら・・・。

2人の関係は、パーシーが卒業するまでの間続いたが、それ以降は途切れてしまった。

あの時のことを、パーシーは若気の至りだと自分に言い聞かせて、生活をしている。

たまに自慰のネタにロンを思い出す事はあるが、関係を戻そうとは思わない。

ロンにはあの時既に他に好きな男がいると、聡いパーシーは気付いていたから。

 

「もう良いだろ?」

素っ気無く言い放って、パーシーは扉を閉めてしまった。

 

 

証言その4 ロナルド・ウィーズリー

 

薄暗い部屋の中に、くちくちと小さな水音だけがする。

淫猥なその音は、兄たちの欲望を幾度となく咥え込んだロンの蕾が奏でていた。

数時間前に、媚薬を飲まされ、全裸でベッドに縛り付けられたまま放置されていたロンの身体は、桃色に上気し下半身がいやらしい液でぐっしょりと濡れている。

ロンをこんな状況のまま放っておいた張本人は、チャーリー・ウィーズリー。

この家の兄弟で、唯一ロンが心から愛する人。

「・・・・・・・・チャーリー・・」

部屋に戻ってきたチャーリーを確認し、ロンの顔に笑みが浮かぶ。

「・・・・皆に・・・聞いてきたの?」

ゆっくりと自分に近付いてくるチャーリーに、ロンが聞くと、チャーリーはにっこりと微笑み頷いた。

「あぁ・・・俺が知らない間に、ロンは随分といやらしい子になったな?」

少し茶化すようにそう言って、チャーリーはロンの真っ赤に熟した胸の突起を、指先で弾く。

たったそれだけの刺激で、ロンの身体は大きく震える。

「あぁん・・・・・あ・・・・・・僕・・・ちゃんと言い付け、・・・・・・守ったよ?」

ロンは可愛らしく鳴きながら、チャーリーをうっとりと見上げた。

「・・・・・・そうだな・・・良い子だった・・・・」

チャーリーはそう言って、ロンの手足を戒めていた縄を解いた。

途端にロンはふらつく身体で、チャーリーの逞しい腕の中にダイブする。

芸をして主人に褒められた犬が、尻尾を振ってじゃれつくみたいに、その仕草は無邪気だ。

「・・・・・・・・ロン、どうしたい?」

細いロンの身体を抱きとめて、チャーリーが問うと、ロンはにっこりと笑った。

「お兄ちゃんの・・・熱いのいっぱい欲しい・・・」

可愛らしくそう言って、使い慣れた色気でチャーリーを誘う。

 

「じゃあまずは・・・この可愛い口にたっぷりとあげるよ・・」

ロンの口内を舌で犯し尽くしてから、お互いの唇を繋ぐ唾液の糸が切れない内に、チャーリーは笑ってそう言った。

頷いたロンはニコニコと笑って、床にぺたりと座り込み、チャーリーの股間に顔を埋めた。

取り出したチャーリーの欲望を、ロンは躊躇いなく口に含んで、一生懸命に奉仕する。

先端を舌で舐め、唇で吸い上げ、喉の奥まで飲み込んで、出し入れをする。

4人の兄たちに仕込まれたロンの仕草は手馴れたもの。

巧みな愛撫に、チャーリーはどんどん体積を増し、先走りの汁を沢山吐き出す。ロンはその全てを喜んで舐めて、飲み込む。

チャーリーの手がロンの髪に差し込まれ、喉の奥まで自身を飲み込ませた場所で固定する。

限界が近い合図だ。

ロンはうっとりと目を閉じて、一生懸命に口の中のチャーリーを舌で愛撫した。

程なく大量の性がロンの口内に放たれる。

ロンは嬉しそうにチャーリーに吸い付いて、その全てを味わうように喉の奥へと流し込んだ。

それから、少し力を失ってずるりと口の中から出てきたチャーリーに、自分の唾液と一緒に付着した、飲み込みきれなかった精液を、ロンは惜しむように舐めまわす。

淫乱なその姿をチャーリーは、笑顔で見下ろした。

ロンはチャーリーが大好き。それは子供の意味じゃなく、本気で大好きだと、そういう意味で・・・何をされても、喜んで受け入れる。

少しサディスティックな性癖を持つこの家の兄弟たちの中にあって、ロンは唯一マゾヒストだった。

兄たちがこの子に惹かれるのも、無理はない。

そう仕向けたのは、他でもないチャーリー自身だ。

 

2年前。何も知らない純粋なロンに愛を告げられて、チャーリーはそれをあっさりと無視してやった。

ロンは泣きながら何度もチャーリーに縋って、「好き」だの「愛している」だのと、寝言ばかりを言っていた。「愛が何かもわからない癖に」・・・と、ぴしゃりと言い放ったら、今度は「抱いてくれ」と言い出した。身体を繋げる事で、自分の愛を示そうとしたらしい。

だからチャーリーは言ってやった。

「初めてのヤツは面倒だから、嫌いだ」と。

パーシーの言っていた、泣いていた夜と言うのは、きっとこの手紙を受け取った夜だろう。

単純なパーシーは、ロンの下手な演技にコロリと騙されてくれたらしい。

それからは、ロンに逐一兄弟との性行為を報告させた。

「一人前に成ったら、抱いてやる」と、甘い餌を囁いて。

パーシーに「ああ言え」、「こう言え」と指示を出したり、双子が好きそうな誘い文句を言わせたり。・・・一昨日、ビルが聞いたというロンの声も、実はチャーリーの差し金。わざと部屋のドアを少し開けて、行為に及ばせた。

ロンはチャーリーの言う事を、忠実に守った。・・・・全て、チャーリーへ自分の気持ちを示す為。

ロンから定期的に送られてくる、へたくそな文字の羅列はどんなポルノ雑誌よりも興奮した。

今日、皆に聞いて回った限り、ロンの手紙に嘘はなかったらしい。

全く持って可愛くも忠実な、チャーリーの愛奴。

 

「いっぱい飲んだな・・・満足か?」

意地悪くチャーリーが言うのを、ロンは必死で首を振って遮った。

「ヤダっ!!・・・・まだ、こっちのお口に貰ってないもん・・」

ロンのこの馬鹿みたいな幼い口調も、チャーリーの指示。

いくらサディストとは言え、他の男に見せた仕草で奉仕されても、ちっとも嬉しくないから。自分の前でだけ、幼い口調で居るようにと、指示を出した。

当然、ロンは何の躊躇いも無くそれを受け入れた。

自ら足を大きく開いて、ロンはもの欲しそうにひくつく蕾を、チャーリーへと晒す。

「自分で入れろ」

ロンのその痴態を一瞥し、素っ気無く言ったチャーリーに、ロンは嬉しそうに目を輝かせた。

「良いの?・・・・・嬉しい・・」

そう言って、ベッドに座ったチャーリーの腰を跨いで、ロンは早速、半勃ちのチャーリーの大きな自身を、手で扱く。

硬さや大きさが、挿入に見合う頃合を見計らい、ロンは自分の蕾にそれを宛がい、腰を下ろしていく。

「・・・はぁ・・・おっきいね・・・・チャーリーの・・・熱くて・・・・・んん・・・・気持ち良っ・・・ああぁっ!!」

目を伏せて、うっとりと感想を零していたロン。その腰を、チャーリーはいきなり掴み、半分ほどしかロンの身体に埋まっていなかった自身を、一気に突き入れた。

「ああっ・・・はぁん・・・・すごっ・・・・おにぃちゃんの・・・・ああん・・・・良いよぉ・・・・」

そのまま、めちゃくちゃに腰を突き動かしだしたチャーリーの上で、ロンは嬉しそうに喘いだ。

はじめは完全に遊びだったチャーリーも、最近はまんざらでもない。

昨年、三大魔法学校対校試合でホグワーツへ行った際、当然ロンは時間を見つけてチャーリーの所へ会いに来た。数ヶ月間手紙でのやり取りしかしていなかった末弟は、夏休みに会ったときと変わらぬ笑顔で・・・しかし、確実に淫乱に成長していた。その成果を見る為に・・・と称して、チャーリーはロンにはじめて触れた。正直、この時のチャーリーは、自分以外の兄弟に抱かれるロンに、危機感にも似た感情を否めなかった。

日の高い森の中で、一心に自分に奉仕するロンは可愛かった。

自分で仕向けた事とは言え、他の兄弟たちが自分よりも先に、この身体を弄んだと思ったら、素直に悔しかった。どうしてロンは、こんなに身勝手でろくでもない俺なんかを好きになった?・・・・・そんな思考の陰りが、チャーリーの胸を苛んだ。

自分の股間に喜んで顔を埋めているロンに、気付けばチャーリーは微笑んでいた。そして「もう良い」と、精液でべたべたになったロンの顔を、そこから離させた。一瞬悲しそうにチャーリーを見上げたロン。しかし、チャーリーの笑顔に安心したのか、笑った。男の性に穢れた顔で、無垢に笑うロン。ずっと見ていたら、眩暈がしてきて。チャーリーは意図的に視線を外す。

「もう出発の時間だから」とぶっきらぼうに言い捨てて、身支度を整えだしたチャーリーを、半裸で地面に座り込んだままのロンは、うっとりと微笑んで見上げていた。そして、チャーリーに言った「いってらっしゃい。お兄ちゃん」・・・と、可愛い声で。

その声と仕草は、それから半年以上も長い間、チャーリーの脳裏にくっきりと焼きついたまま、離れなかった。

自分の指示を忠実に守り、自分に縋るロンは文句なしに可愛いし、何よりチャーリーの望む様に育ってくれる、所来有望な愛しい奴隷。

 

双子が学校を卒業したら、クリスマス休暇までの間半年間一切の性行為を止めさせて、放置プレイも良いかもしれない。

ドラゴンと獣姦なんてのも、良いかもしれない。そんな場面を見た日には、半年は自慰のネタに困らなくて良いだろう。

そんな事を考えて、チャーリーの口元がいやらしく歪んだ。

ロンは歓喜の歌を紡ぎながら、チャーリーに抱かれる幸せを一身に感じる。

この瞬間の為だったら、ロンはどんな意地悪な要求にも、全力で応えるだろう。

兄弟の歪んだ愛情は、留まる事を知らない。

 

 

一次調査終了。

調査員 チャーリー・ウィーズリー

 

裏でのロン受け一発目だというのに、こんなんですみません(平謝り)

最近、お邪魔するサイトさんが、鬼畜攻めばかりだったので、思わず感化されてしまいました・・・てへ。←おい。

2004・12・11 みづきちよ

 

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